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馬物語 ◆L5dAG.5wZE Dr.テンマ、天馬賢三は医者である。 彼が治療したヨハン・リーベルトは、人の命を無造作に奪う怪物である。 Dr.テンマは、人々を守るためにヨハンを抹殺するのだ! ◆ 市街地で、二人の男が偶然に遭遇した。 共に東洋人。 片やくたびれたコートをまとい、伸びた髪を左右に流す無精ひげの男。 片やシルクハットとスーツ、全身を黒色で固めた男。 無精ひげの男の手には無骨な拳銃が握られている。 銃口は地面を向いているものの、その気になれば一瞬でスーツの男を狙えるように構えられていた。 スーツの男は苦笑し、両手を挙げ降参のポーズを取り口を開く。 「おいおい、物騒だな。あんたもしかしてSetグループ――殺し合いに乗ったクチかい?」 「自分がどのグループに属しているかなどわかりはしない。だが、私は人を殺すつもりなど無いよ」 「武器を構えてそんなこと言われてもなぁ。俺もそんな気はないからさ、とりあえずそれ、しまっちゃくれないか?」 「殺す気はないが殺される気も無い。まず君が危険では無いと証明してもらえるだろうか?」 「証明……ね。これでいいかい?」 スーツの男が、持っていたバッグを無精ひげの男の前に蹴り出す。 無精ひげの男は足に当たったバッグには全く視線を動かさずスーツの男を睨んでいる。 「おや、まだ不満かい? 疑り深いねえ」 スーツの男が上着を脱ぎ、ひらひらと振る。 それだけでなく爪先を立てて軽くターン。どこにも武器が無いことをアピールした。 無精ひげの男はしばし考え込み、得心したか銃を懐に戻す。 そしてバックパックを拾い、スーツの男に投げ返す。 「済まない、少し過敏になっていたようだ」 「なに、こんな状況じゃ疑って当然だ。すぐに信用するほうがむしろ怪しいってもんさ」 上着を着直し、スーツの男が朗らかに笑う。 「ああ、そうそう。まだ名乗ってなかったな。俺は天……いや、杳馬だ。悪いな、苗字は聞かないでくれ」 「ヨウマ? やはり日本人か」 「ああ、と言ってももうあそこを出てから大分経つがね。そういうあんたは?」 「日本人だ。名は天馬賢三、ドイツで医師をしている」 無精ひげの男――テンマの言葉に、スーツの男――杳馬は破顔した。 「テンマ? あんたもテンマと言うのか。こりゃ面白いな」 「あんたも……ということは、君は名簿にあったもう一人のテンマの関係者か?」 「おう、俺の息子さ。あんたと一緒だな、Dr.テンマ!」 杳馬は気安くテンマの肩を叩く。 その表情には不可解な状況に対する怯え、戸惑いが全くない。 「息子……それは気の毒だな。親子でこんな事件に巻き込まれるとは」 「いやいや、ある意味運が良かったかもよ。少なくとも俺の眼の届くところにいるわけだからな」 「心配じゃないのか?」 「あいつももうガキじゃないし、そもそも親父だなんて言ってもほとんど話したことも無いからな。自分のことは自分で何とかするだろうさ」 「そういうものなのか?」 故郷を飛び出し、遠くドイツで子を持たずに日々を過ごしていたテンマだ。 親の気持ちなど理解できないので、違和感を感じながらもそれ以上は踏み込まなかった。 「ドクター、こんな往来じゃ目立ってしょうがない。とりあえずどこかの店にでも入らないか?」 「あ……うん、そうだな。行こう」 近くにあった喫茶店へと場所を移す。 無人の店内。 テンマが淹れたコーヒーを啜り、互いに情報を交換していく。 杳馬の知り合いは息子であるテンマだけだという。 テンマの知り合いはニナ・フォルトナーという女学生、ハインリッヒ・ルンゲ警部、フリージャーナリストのヴォルフガング・グリマー。 そして。 「……一つ訂正だ。一人だけ、私が殺さなければならない人間がいた」 「ん?」 「ヨハン・リーベルト。彼は……怪物だ」 俯くテンマの顔は、ひどく思い詰めていて――対照的に杳馬は眼を輝かせた。 やがてテンマが顔を上げたとき、その光はすでに消え去っていたが。 「そうだな、私も運が良いのかもしれない。ヨハンがこんなにも近くにいるというのは」 「Dr.テンマ、あんたとそのヨハンって奴の間には何か事情がありそうだな。良かったら話してくれないか?」 「む……だが、君はヨハンとは関わらないほうがいい」 「あんたが怪物って言うくらいだ、危険な奴なんだろう? 俺はともかくテンマ――俺の息子の方な。あいつの安全のためにも知っておきたいんだよ」 杳馬は食い下がる。テンマにしてみても、ヨハンの危険性を広めておくに越したことはない。 あらかじめ危険とわかっていれば、それを避けることもできる『かもしれない』――相手がヨハンであれば断定できないのが辛い所だが。 ヨハンが行動に移してからでは遅いのだ。遠く離れた地で惨劇が起こっても、テンマには止められないどころか知る術も無い。 この手で救える命は限られている。 「……わかった、話すよ。長くなるがいいかい?」 「ああ、どの道テンマがどこにいるかわからないんだ。だったら少しでも情報はあった方がいい」 杳馬の熱意に負け、テンマは自身とヨハンを巡る数奇な運命を語り出す。 スーツの男が息子の心配など欠片もしていないことになど、気付く由も無い。 ◆ 「――大体、こんなところだ。おそらくこの場でもヨハンは惨劇を生み出すだろう。だから私が止めねばならない……」 「済まなかったな、ドクター。辛い記憶を思い出させてしまって」 「いいさ。元をただせば私が元凶なんだからな 話し疲れたテンマが冷めたコーヒーを喉に流し込む。 テンマは人を殺せる人間ではない、というのが杳馬の感想だった。ヨハンに対する殺意こそあれど、彼の本質は医者、人を救う者だ。 その気質は彼が語ったいくつかのエピソードからも推して知れる。ヨハンの手がかりを前にして災厄に見舞われたトルコ人街を優先したことなどがいい証左だ。 人を救う医者が人を殺そうとするなど滑稽な話だが、彼はその矛盾を抱えたまま生きている。 「ドクター、俺は息子を助けたい。あんたはヨハンって奴を殺してそれ以外を救いたい。なら、俺達は協力できるんじゃないか?」 「君と?」 「ああ。俺はニナって娘とルンゲ、グリマーという男を捜す。あんたは俺の息子を捜す。二手に分かれたほうが効率は良いだろ」 「私にとってはありがたい話だが……」 「俺を信用できないかい?」 「……いや、最初から疑ってかかっては何も得られない。君を信じるよ」 テンマはしばらく思い悩んでいたが、やがて杳馬へと右手を差し出す。 だが杳馬はその手を取らず、代わりに自分が身に着けていた腕時計を外しテンマの手へと押し込んだ。 「これは?」 「プレゼントさ。会ったばかりじゃし信用できないのが当たり前、だからそいつが俺からあんたへの信頼の証だと思ってくれ」 「腕時計が何の役に立つと……ん? 何か入ってるな」 杳馬が身を乗り出して腕時計を弄る。 腕時計の内部には僅かなスペース。そこにあったのは小さな紙片だ。 「何だこれは?」 「あんたの拳銃と同じように、俺に支給されたスペシャルなアイテムさ。デスノート、と言うらしい」 「デスノート?」 「何でも、そこに殺したい奴の名前を書くとそれだけで首輪を爆発させられるらしい。中々便利な物もあったもんだな?」 「……ッ!?」 耳元で囁かれた言葉に、テンマは腕時計を放り出した。 床に落ちた腕時計を杳馬が拾い、再度テンマへと手渡そうとする。 「おいおいドクター、大事にしてくれよ。こいつがあんたの命を救うかもしれないんだぜ?」 「わ、私にそんな物は必要ない! 首輪を爆発させると言うことは、誰かを殺すってことだろう!」 「おいおい。あんたの銃だって撃たれりゃ人は死ぬぜ? その銃とこいつと、どこが違うってんだ?」 「それは……」 「これなら誰が相手だろうと関係ない。誰だって殺せる、ただの人間のあんたでもな。 わかるか? こいつは武器なんだよ。あんたが死なないための、あるいはヨハンを殺すためのな」 「ヨハン……そうか、ならこれを使えばヨハンも!」 「おっと、済まないが今は無理だ。いくつか制約がある」 気色ばんだテンマがペンを取り出そうとして、杳馬が水を差す。 殺す対象が使用者の近くにいなければ、名前を書いても何も起こらない。それがルール。 つまりこれを使うならば死の瞬間を目撃しなければならないわけだ。 杳馬が渡してきたデスノートの説明書きを読み、テンマは落胆する。 「期待させたのに済まないな。だがとにかく、そいつは使える物だってわかったろう?」 「ああ……これは本物なんだろう。できれば使いたくはないが」 「これであんたは絶対に勝てる鬼札を手に入れたってわけだ。使いどころを間違えるなよ」 杳馬の言うとおり、これは強力な武器になる。 だが、杳馬はあえてそれを誰に使うのかとは聞かなかった。どうせそのときになれば嫌でも直面する問題だ。 「その説明書きは処分したほうがいい。万一誰かに奪われたら事だからな。頭にルールを刻み付けておくんだ」 「そうだな……できれば使わないまま終わらせたいが」 ぼんやりとメモを読み込んでいくテンマを眺め、杳馬は胸の内でほくそ笑む。 出会い頭のアクシデントや一発だけなら誤射かもしれない拳銃とは違う。 デスノートを使用するということは、明確な殺意を以て誰かを殺すということだ。 もし自分の命が、あるいは仲間の命が殺人者に脅かされれば、彼はどうするだろう。 その人物を殺すのだろうか。ヨハンでなくとも、自らの意思で殺せるのだろうか? 見たい――とても、見てみたい。 テンマが選択する道を、変わってしまう彼の心を。 苦悩する医師を、メフィストフェレスはさぞ楽しげに見詰めていた。 「――じゃあ、私はまず病院に向かう。君はどうする?」 「あんたが西に行くなら俺は東かな。そうだな、大体二度目の放送を目処に合流しようか」 「場所は……そこのテレビ局でいいか。ここが禁止エリアというのに設定されたら、東のカジノ。そこもダメなら南の劇場で」 「了解、ドクター。死なないでくれよ?」 「君もな。息子さんと無事に会えることを祈っているよ」 「ありがたいね。なら俺もあんたがヨハンを仕留められるよう祈っておくよ」 立ち去っていくテンマの背中を見送る杳馬。 やがて、テンマの影が小さくなって消えたところで――堪え切れず、彼は笑い転げた。 「クク……ハハハハハ、いいねいいねいいね! テンマ、Dr.テンマ! 運命ってのは皮肉なもんだ! 初めて会った奴が俺のガキと同じ名前で、そんでもってあんなに観察し甲斐のある奴だとはな!」 派手に転がっているのに、スーツには埃一つ付かない。 それもそのはず、彼の身体は重力の頚木から解き放たれ、宙へと舞い上がっているのだ。 メフィストフェレス。地獄の大公の一人、空飛ぶ魔神。 その悪魔の名に恥じることない漆黒の翼を羽撃かせ、杳馬は空を駆けていく。 「さて、Dr.テンマを追うのもいいがヨハンって奴にも興味が出てきたな。どうすっかなぁ~」 テンマとした約束は最初から守る気など無かった。テンマを追い彼の顛末をこっそりと見届けるのはとても面白そうだ。 が、彼があそこまで警戒するヨハンという怪物にも興味が出てきた。 どちらを優先するか。 悩むその顔は新しい遊びを覚えた子供のように生き生きと輝いていた。 ◆ どうすれば楽しめるか。杳馬の行動原理はただその一点に尽きる。 聖戦やハーデスのことも気に懸からないわけではないが、テンマとパンドラ、それに自分すらも気付かせずに拉致してきたのだ。 おそらくこの状況はハーデスも合意の上なのだろう。ならば杳馬としては思い切り遊び回るだけだ。 テンマにパンドラの名を教えなかったのは、杳馬の人となりを暴露されては困るからだ。 まあばれてもさほど問題があるわけではないが、興醒めすることは確実。 情報のないままパンドラと遭遇すれば一方的にテンマが殺されるだけだろうが……そのときは、あのノートが役に立ってくれるかもしれない。 全ての中心にいながら全てを傍観し、嘲笑する男。 それが天魁星メフィストフェレスの杳馬。史上最悪の愉快犯なのである。 【H-4/市街地:深夜】 【天馬賢三@MONSTER】 [属性]:正義(Hor) [状態]:健康 [装備]:コルトガバメントM1911A1(7/7)、予備弾倉4つ [道具]:基本支給品、不明支給品1~2、月の腕時計@DEATH NOTE [思考・状況] 基本行動方針:ヨハンの抹殺。負傷している者がいれば治療する。 1:病院へ向かう。 2:ニナ、テンマを探す。 3 いずれ杳馬と合流する。 【杳馬@聖闘士星矢 冥王神話】 [属性]:悪(Set) [状態]:健康 [装備]: [道具]:基本支給品、不明支給品1~2 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いというマーブル模様の渦が作り出すサプライズを見たい! 1:面白そうなやつがいれば「闇の一滴」を植えつける。 2:Dr.テンマが執着するヨハンに会ってみたい。 ※コルトガバメントM1911A1 Q.どういう銃? A.『フィーディングランプが鏡のように磨き上げてある。給弾不良を起こすことはまずないだろう。 スライドは強化スライドに交換してある。スライドとフレームの紙あわせにもガタつきが全くない。 フレームに鉄を溶接しては削る作業を繰り返して徹底的に精度を上げてあるんだ。 フレームのフロントストラップ部分にはチェッカリングが施してある、手に食いつくようだ。これなら滑ることは無いだろう。 サイトシステムもオリジナルだ。3ドットタイプだな。フロントサイトは大型で、視認性が非常に高い。 ハンマーもリングハンマーに替えてある。コッキングの操作性を上げ、ハンマーダウンの速度も確保するためだ。 グリップセイフティもリングハンマーに合わせて加工してある。グリップセイフティの機能はキャンセルしてあるようだ。プロ仕様だな。 サムセイフティ、スライドストップも延長してある、確実な操作が可能だ。 トリガーガードの付け根を削りこんであるからハイグリップで握りこめる。 トリガーは指をかけやすいロングタイプだ。トリガープルは3.5ポンド程度だな。通常よりも1.5ポンドほど軽い。 マガジン導入部もマガジンが入れやすいよう広げられている。マガジンキャッチボタンも低く切り落としてあるから誤動作も起こしにくいだろう。 メインスプリングハウジングも、より握りこむためにフラットタイプにしてある。 更に射撃時の反動で滑らないようステッピングが施してある。 その上、スライド前部にもコッキングセレーションを追加してある。緊急時の装弾、排莢をより確実に行うことが出切るはずだ。 全て熟練した職人の仕事だ。レストマシンでの射撃なら25ヤード、ワンホールも狙えるに違いない』 ・つまり性能の良いただの拳銃です。 ※月の腕時計 デスノートの切れ端が一枚収められている。 使用方法に一部変更あり。 ・名前は名簿に書かれている名前で構わない。 ・殺害対象を視界に入れていることが条件。 ・名前を書き込んでから効果発動までに1分のタイムラグがある。 その間に使用者が殺害される、あるいは殺害対象と距離が開くと効果は発動しない。この場合ノートは白紙化し、再度使用できる。 ・殺害方法は首輪爆破で固定。 ・使用回数は一度のみ。効果発動後は灰になる。 以上はテンマが記憶しているのみで、説明書きは処分されました。 時系列順で読む Back TAKERU and Ivy:Matty the Dog. Next 悪夢のプレリュード 投下順で読む Back TAKERU and Ivy:Matty the Dog. Next 悪夢のプレリュード 実験開始 天馬賢三 甘楽ちゃんのドキ☆ドキ身体&精神検査!? 実験開始 杳馬 幕間劇『パルティータ』
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機体 ジャスティスガンダム パイロット アスラン・ザラ 武器 ケルフス旋回砲塔機関砲 タイプ シューター パーツ 2 コスト 18 攻撃属性 通常 攻撃間隔 普通 飛行 ○ 移動速度 普通 / 超高速 サイズ M 成長タイプ 普通 地形適応 【空】A 【陸】A 【海】B 【宇】A 総合力 HP 攻撃力 装甲 運動性 無凸最大 10590 6620 3970 3090 4010 無凸改造 13290 8420 4870 3990 4910 4凸最大 12090 7620 4470 3590 4510 4凸改造 15690 10020 5670 4790 5710 +通常モード 必殺スキル アンビデクストラス・ハルバード(切り抜け) ×2 属性 ビーム 範囲上の敵全てにバリア貫通の大ダメージダッシュ攻撃 精神スキル ・集中 (習得Lv:1) 長時間、命中率中アップ、回避率小アップ ・加速 (習得Lv:30) 一定時間、移動速度中アップ ・魂 (習得Lv:60) 一定時間、攻撃力大アップ アビリティ ・援護攻撃 (初期習得) HP2/3以上で、攻撃力アップ ・SEED 敵を5回撃破で発動し、命中率アップ、回避率大アップ ・コーディネイター 命中率、回避率アップ ・PS装甲 ビーム属性以外のダメージを軽減 【評価】 +アリーナモード 必殺スキル アンビデクストラス・ハルバード(切り抜け) ×2 属性 ビーム 威力250%のビーム攻撃。攻撃後、1ターン自分の回避率30%アップ、行動力大アップ 精神スキル ・集中 (習得Lv:1) 2ターン、命中率、回避率30%アップ(再使用まで4ターン) ・加速 (習得Lv:30) 2ターン、行動力アップ(再使用まで6ターン) ・魂 (習得Lv:60) 1ターン、与えるダメージが45%アップ(再使用まで7ターン) アビリティ ・援護攻撃 (初期習得) HP2/3以上で攻撃力20%アップ ・SEED HP1/3以下で発動し、命中率、回避率40%アップ、行動力アップ ・コーディネイター 命中率20%、回避率10%アップ ・PS装甲 HP1/2以上のとき、2000までのビーム属性以外のダメージを無効化する特殊装甲 EXアビリティ 【評価】
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【文明】 光 【命名ルール】 「運命」に関連するワードやそのアレンジ 【多種族冠詞】 作成者:Y DMVT-01「戦滅編 第1章 破滅の序章」で初登場した種族。 フォーエヴァー・テイル?による滅びを前に、破滅を受け入れた上で、その先に楽園を創造することを目指して活動し始めた光文明のクリーチャー。 専用能力にディアルカウントを持つ。 関連項目 種族一覧
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前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:エンディングを見る 開始時間: 終了時間: 参加人数: 「アレサ」シリーズでお馴染みの、やのまんから発売されたシミュレーションRPG。 きてはぁ!5種類くらいのエンディングがある 「死ね。死して己を呪うがいい」 ロード時間の長さには定評がある作品
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メーカー コナミデジタルエンタテインメント 機種 GBA ジャンル 2DACT キャラクター ライザーカゲリ(CV 神崎詩織) シチュエーション 備考 特撮ヒーロー物のゲーム化。ファイナルファイト系のベルトアクション。 女性キャラとしてライザーカゲリが選択可能(恐らくCVはTVと同じ神崎詩織)。 悲鳴は被ダメージ時と戦闘不能時の二種類(大ダメージ時も戦闘不能時と同じ悲鳴か?)。 ロボット戦闘時もダメージボイス有(ただし、クリア特典の別機体搭乗時は強制的にプレイヤーが男キャラに)。 加えて、ゲームオーバー時にも特殊ボイスがあるが、微妙に明るいトーンになっている。 その他、イベントボイス、復帰ボイスあり。落下ボイスはなし(即死扱い)。 子供向けのためか、ゲーム自体の難易度は低め。 キッズモード(実質イージーモード)では一度に受けるダメージが非常に少ないため、1プレイで多くのダメージを受けられる。 ステージの選択は出来ず、1ステージクリア→セーブ→次のステージからのプレイとなる。 クリア時間は1周90分程度。やりこみ要素追加は2週目クリアまであるが、特にリョナ要素は増えない。 4-4冒頭で敵に操られた仲間のキャラクターと戦闘するシーンがある。 4-2でライザーガント(黒い男キャラ)を選択してクリアすれば、4-4冒頭での戦闘相手をライザーカゲリに出来る。 ただし、その間(4-2、4-3)敵に捕らわれた仲間キャラは使用できないため注意。 タグ一覧 2DACT GBA
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把握資料 【Fate/stay night】 衛宮士郎/アーチャー/言峰綺礼/藤村大河/間桐慎二 長い。とにかく長い。原作(ビジュアルノベル)で全編通すと60時間はくだらない。 しかも3つのルートごとによって明かされる事実があり順番にやっていくため手間がかかる。 アニメ番はあるが色々端折っており、士郎と大河、慎二を知る分には問題はないがアーチャーと言峰は原作でないと分からない個所が多い。 エロゲであるのに抵抗がある人はPS2版がオススメ。というかフルボイス、CG等追加要素ばかりなのでその方がいい。康価版(3000円!)も出たし。 時間と資金がない場合は専用WIKIで。正直本編やっただけでもよく分からん。 奈須きのこ作品用語集 【MONSTER】 原作漫画全18巻、テレビアニメ全74話 天馬賢三/ヨハン・リーベルト/ハインリッヒ・ルンゲ/ニナ・フォルトナー/ヴォルフガング・グリマー 少しずつ謎が解明されるタイプの話のなので拾い読みすると訳が分からなくなる可能性がある ニナは16-17巻にまたがるシーンでヨハンと対峙したシーンの直後から ルンゲがヨハンの実在と、テンマの無実を知るのは……何巻だっけか ルンゲが正確にヨハンの実在を認識したのは定かではないが、12巻のプラハでの休暇中に絵本の詳細、赤いバラの屋敷について調べていて、その辺りからなんとなく気づいていたと予想される。 【DEATH NOTE】 原作漫画全13巻、テレビアニメ全37話、 L/夜神月/メロ/松田桃太/夜神粧裕 漫画1巻‐7巻途中までが第1部、7巻途中‐12巻までが第2部。13巻は解説本。 今のところ、生きてる参加者の参加時期は全員第1部なので、最低限7巻まで読んでおけば良い。 キャラの細かい設定は13巻に掲載されている。 西尾維新によるノベライズがあるが、どちらかといえばLについての裏話的な内容。 読んでおけば深みが出るかもしれないが、必須ではない。 実写映画化もされているが、原作設定を大幅にいじってるので特に見ておく必要はないと思われる。 【未来日記】 原作漫画コミックス11巻以下連載中+外伝漫画2巻 天野雪輝/我妻由乃/平坂黄泉/雨流みねね 徐々に謎が明かされるため、拾い読みは難しい。 ただし黄泉は2巻を読めば十分。外伝漫画1巻のモザイクがあれば言うことはない。 モザイクの主役はみねねであるため、彼女の把握にも役立つだろう。 その他PSPでゲーム版があるが、外伝的な存在でシナリオはともかく作りは安いので、おまけの小話に興味がなければ必要はないと思われる。 【ジョジョの奇妙な冒険】 原作漫画コミックス29巻 - 47巻(第四部) 東方仗助/吉良吉影/空条承太郎 12巻 - 28巻(第三部) DIO/空条承太郎 ジョジョの奇妙な冒険は連載中のSBR合わせて全7部構成となっており全て別の場所を舞台にし主人公も変えている 全て読むとなると大変な苦労が必要になるので把握したい人物に合わせて買った方がいい 3部はOVAと格ゲーがあり格ゲーのPS版は三部を模したストーリーモードが付いておりゲームの内容の評価も高いためこっちをやってもいいだろう OVAの方は一部エピソードが外されていたりなど賛否両論な作品。 ただし空条承太郎とDIOは64 - 80巻の6部を購入すればさらに深く知ることができDIOは1-5巻の1部も購入することをオススメする 吉良も参戦時期が死亡後なので死んで幽霊となった吉良を描いたデッドマンズQがいい資料になるだろう 最近は文庫版があるがコミックスと入ってる話数が異なり巻数も違うため注意 【金田一少年の事件簿】 原作漫画コミックス27巻+10巻+10巻、以降不定期連載中 金田一一/高遠遙一/七瀬美雪/剣持勇 20、21巻のファイル15 魔術列車殺人事件が高遠遙一の初出であり、その他の金田一一/七瀬美雪/剣持勇もそろって出て来ているので この二冊のコミックスを読めばおおよそのキャラはつかめる また魔術列車殺人事件は講談社漫画文庫版にもなっており、そちらは一冊で一つの事件を読み切ることができる。 アニメ、実写ドラマにもなっているが、どちらも放送されていない現在は素直に原作で把握した方が手軽である。 金田一一/七瀬美雪/はたいがいどの巻にも登場していて、剣持勇もなんやかや登場率が高い 高遠遙一は準レギュラーで以下の巻に登場する 魔術列車殺人事件・速水玲香誘拐殺人事件(26-27巻)・露西亜人形殺人事件(Case5上下巻)・金田一少年の決死行(Case7上下巻) 獄門塾殺人事件(新シリーズ3巻)・黒魔術殺人事件(新シリーズ5巻)・剣持警部の殺人(新シリーズ6巻) 【バットマン】 原作アメコミ、実写映画複数 バットマン/ジョーカー/ポイズン・アイビー/ジェームズ・ゴードン バットマンを映画で把握するなら バートン版の2作(無印、リターンズ)、ノーラン版の2作(ビギンズ、ダークナイト) で充分でしょう。 ただ、リターンズはバートン監督の趣味が前面に出てるので、 その事を留意して見た方がいいかも。バートン的アレンジを嫌う人もいるので。 ポイズンアイビーが出ている「バットマン ロビン」は名を知られた糞映画であり視聴はオススメできない レビュー動画 バットマンの、「バットマンとジョーカー」 に関しては、 『バットマン:キリングジョーク』(比較的最近)と 『バットマン:アーカムアサイラム』 が、一番お薦め。 ジム・ゴードンに関しては、何気に 『バットマン イヤーワン/イヤーツー』 が結構描写が多い。 バットマンのゲームであるBatman Arkham Asylumは最高のバットマンゲーと評され ゲームとしてみても普通におすすめできる内容でさらにキャラ図鑑も完備しているのでXBOX360かPS3もしくはいいPCを持ってたらぜひとも買おう ニコニコMUGENwikiーバットマン ニコニコMUGENwikiージョーカー やる夫は暗黒の騎士になるようです(やる夫バットマンYO) やる夫が暗黒の騎士に戻るようです(やる夫ダークナイト・リターンズ) 【武装錬金】 原作漫画コミックス全10巻・アニメ版全26話 武藤カズキ/蝶野攻爵/武藤まひろ 全編にわたってカズキとパピヨン(蝶野攻爵)の関係や心情にスポットが当たるので、出来れば全部抑えたい所。ぶっちゃけ、そんなに長くないし。 アニメ版は良アニメ化と評判。一部展開に変更があるが、参戦時期としてはあまり影響がないので好きな方を。 その他続編及び過去話として小説版2巻とゲーム版があるが、そのあたりはお好みで。 【聖闘士星矢 冥王神話】 原作漫画コミックス全25巻・外伝連載中・OVA6+6巻 テンマ/杳馬/パンドラ 原作星矢の過去(前世)話にあたる。そのため星矢の知識が必要だが、「小宇宙(コスモ)は万能」程度の認識でもOKはOK。 なお、当ロワで扱うのは手代木女史による「LOST CANVAS」の方。車田御大の「NEXT DIMENTION」とは完全に別物である。 パンドラの参戦時期は21巻。テンマは22巻収録。彼らの思考と関係のターニングポイントでもあるので是非読んでおきたい。 序盤はテンマの出番にムラがあるが、人間関係を把握するためには欠かせない。 杳馬は性格や口調、人間性の把握だけならば初登場巻の19巻だけでも何とかなる。また、21巻からも出番あり。 自分と同じ星座の黄金聖闘士が活躍する話を掻い摘めば、もれなくテンマかパンドラがついてきます。 【魔法少女リリカルなのはシリーズ】 第1期:全13話 第2期(A s):全13話 〔第3期(StrikerS) 全26話〕 高町なのは/アリサ・バニングス/月村すずか 今回は全員9歳の時点からの参戦なので1期2期を見れば事足りる (参戦時期を考えると多分2期だけ見てもいける気がする) 3期は「なのはちゃん」ではなく「なのはさん」の物語である&アリサ・すずかはほとんど出てこないので把握の面では視聴の必要はない だが、このちびっこい少女が末はハートマン軍曹もびっくりの鬼教官になるという未来を知っておくことで執筆に深みが出る……かもしれない 『リリカルなのは』の世界観の元となっている作品にとらいあんぐるハートとゲーム版の『リリカルなのは』がある(通称:原作)が、 大まかな世界観や人物設定の一部こそ受け継がれてはいるものの登場人物の設定が変わっている者も多いため、参考にする必要はほとんどどない。 あくまではアニメはアニメ、原作は原作と割り切ったほうがいい。(ちなみに原作はエロゲだという点に注意) なのはwiki http //nanoha.julynet.jp/ 【天体戦士サンレッド】 サンレッド/内田かよ子/ヴァンプ将軍 ニコニコ動画でアニメ版の一話と2期の一話を無料配信している 基本的に一話完結なので無料配信と一期最終回で大体の把握が可能 【侵略!イカ娘】 原作漫画コミックス9巻、以下連載中・アニメ版全12話 イカ娘/相沢栄子/相沢たける チャンピオンで連載中。また、2011年秋にアニメ二期放送予定 ずっと真夏のサザエさん時空でゆるく過ごす作風なので、最初の数巻だけでも把握としては十分かと思われる。 登場人物の把握だけならばニコニコ動画でアニメ版の一話が無料配信されているのでそれを見るのが手っ取り早いだろう。 あと、イカ娘可愛い 【MW】 原作漫画全2巻 結城美知夫/賀来巌 小学館文庫から上・下、全2巻で文庫版が出ている。 手塚治虫の作品であり、大型の書店に行けば殆どの場合置いてあると思われる。 え、実写映画?何それ、そんなものなかった… 【仮面ライダークウガ】 原作特撮ドラマ全49話 五代雄介/ン・ダグバ・ゼバ 五代はいわゆる主人公でダグバがラスボスである。 当ロワでの五代の参戦時期が35話、ダグバが姿を現すのは40話である。 ただし、その話から入るとすると必然的にWikipediaでの設定の把握が必要となる 少しづつ謎が明かされ物語が進んでいくタイプの作品であり それまでの把握のための重要EPが見れないためオススメできない ニコニコMUGENwikiー仮面ライダークウガ stone工房(グロンギ語解説等) 【デュラララ!!】 原作ライトノベル8巻以下刊行中、アニメ全24話 竜ヶ峰帝人/折原臨也 臨也を把握するなら3巻まででOK。帝人は参戦時期の都合上、それに加え5,6巻は必須と思われる。 アニメでも原作3巻の内容までは把握できるが、原作と一部異なる展開により帝人の臨也への信頼の度合いが異なるので参考資料としては注意されたし。 【キン肉マン】 原作漫画全36巻(集英社文庫で全18巻)、アニメ137話+46話 ロビンマスク/悪魔将軍 漫画版とアニメ版ではカラーリングが異なる 筆者はアニメしか見たことがないのでアニメ版の把握について少々 ロビンマスクは最初期から全編に渡ってちょこちょこ出て来ているのでwikiでサブタイトルを調べて「ロビン」が入っている話やその前後をみるとロビン出演回が探しやすい 悪魔将軍は78〜86話までの登場、戦闘は83〜86話くらいを見ればだいたいつかめるはず 【めだかボックス】 原作漫画コミックス8巻~以下続巻中 黒神めだか/人吉善吉 めだかちゃん及び善吉の性格と基礎スペックだけなら1巻だけ読めば十分。参戦はめだかちゃんが第37箱(5巻)、善吉が第55箱のあたり(7巻)なのでそこまで読めば完璧。 現在、集英社ヴォイスコミックステーション-VOMIC-にてコミックスの内容がラジオドラマ化されている。 内容は原作1箱(1~4話)、フラスコ計画編の序章の序章(5~8話)なのでそれを見るだけでもある程度把握できる。 【仮面ライダーSPIRITS】 漫画全16巻+3巻、以下連載中 本郷猛 TV化されなかったZXの物語の中で1号からZXまでの仮面ライダーが活躍する漫画。 本郷を追うならば主役となる1巻と新1~2巻は欠かせない。他にも見せ場はあるが、拾い読みは難しい。 【ウォッチメン】 原作漫画全一巻 実写映画あり ロールシャッハ 原作漫画と映画版が存在。 映画版は原作に忠実(一部改変あり)なので、ロールシャッハの人となりについて把握するだけならば映画版だけで充分。 ただし、映画版は原作における一部名シーンのオミット&改悪があるので、筆者的には原作も読む事をお薦めする。 ただ、映画版でも、このシーンは原作よりも映画の方ができがいい、という場面もあるので、最終的には好みの問題かもしれない。 筋が複雑で登場人物も多いので、映画版を視聴する際は多少予習をしておいたほうが視聴しやすくなると思われる。 ニコニコMUGENwikiーロールシャッハ やる夫が見張りを見張るようです(やる夫ウォッチメン) 【Yes! プリキュア5】 第一期全49話、第二期全48話、70分映画が一期・二期でそれぞれ一本ずつ(シリーズ全体のお祭り映画が二本) 夢原のぞみ のぞみの把握だけならば一期だけで何の問題もない。 二期は変わらず主人公ではあるものの、新キャラのお助け役という面が強い。 さらに一期最終回からキャラ性も変わっておらず、重要な追加エピソードと呼べるも存在しない。 よって、一期から登場ということなので、二期は無理をしてまで見る必要はないと思われる。 要所としての話は1~7話、11話、23~25話、30話、39話、45~49話。 0 00~3 16 8 12~9 50 【Vフォー・ヴェンデッタ】 原作漫画全一巻 実写映画あり V 原作漫画と映画版があるが、 とっつきやすさの問題から「映画」→「原作漫画」の順に把握するのがオススメ。 本ロワでは原作漫画準拠かつ映画の一部要素を取り入れる、というスタンスなので、原作漫画から直接把握しても構わない。 原作漫画は、amazon、セブンアンドワイなどで購入可能 Vフォーの「V」の戦闘能力に関してはコレを参照 戦闘は大体3分ぐらいから キル夫は復讐のVのようです(キル夫V・フォー・ヴェンデッタ)
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キャラ紹介(外部リンク) ∧ ∧ (,,・∀・) ∪ .|) |X | /し` J 名前:ジャスローズ・エヒンヘル 職業:Swordman(剣士) 性別:♂ 年齢:18歳 種族:ジャスティス族 技能:剣士Lv16, 商人Lv8, 不運Lv49 初登場:Recipe 32 少年J 本編 17 補足 モナーブルグで冒険者としての名を挙げる為に東の国からやってきた若者。商人の親と兄、義姉がいる。 特に義姉は師に当たる人物らしい。読書大好きで暇があれば小説やら兵法書やらを黙々と読んでいる。 まだまだ新米冒険者で実力も中の中だが、冒険に対する意欲が旺盛である。珍しい左利き。 登場早々、百発百中のでぃさんに誤射されている位、不運が常に付きまとっている。 人物相関 キャラ キャラとの関係 初遭遇 でぃ 誤射される Recipe 32 少年J タカラ 宿を借りる Recipe 32 冒険の始まり? ルーシィー 依頼で捕獲しようとする? Recipe 45 フサな少女とモギャーな少年 登場作品 Recipe 32 ├少年J ├冒険の始まり? Recipe 45 ├フサな少女とモギャーな少年
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「Lights! Camera! Action!」◆JR/R2C5uDs 人が。 人が。 人が、舞っていた。 人が。 人が。 次々と倒れ、或いはくずおれ、ただ物言わぬ物体と化していった。 四十二人が死に、四十六の死体が出た。 人が。 人が。 人が、これからまた、次々と死んでゆく。 赤い薔薇を、散らすように。 少女が走り去るのを見送って良かったのかどうか。 ニナ・フォルトナーの心には戸惑いが残っている。 ドイツ全州で起きた、「中年夫婦連続殺人事件」 の被害者の養女。 失われた過去。 呼び覚まされた"赤い薔薇の屋敷"での悪夢。 全ては、幼き日に別れた双子の兄、ヨハンの中の怪物によるもの。 ヨハンを怪物に育てた過去に纏わるもの。 なまえのないかいぶつ。 彼女は決意した。 全てを終わらせるために、兄を、自らの手で殺すことを。 決意した、はずだった。 目が覚めたとき、ニナは自分が死んでいない事を改めて確認した。 記憶を掘り起こし、足跡を追い、遂に出会った兄ヨハンを、彼女は殺せなかった。 かつて幼かった頃に"赤い薔薇の屋敷"に連れられて、そこで経験したこと。 それをニナは兄に話した。何日も何日もかけて話した。 何人もの人が、人が、人が、赤いワインを飲み、次々と、舞い踊るように斃れ、死んでいった事を。 それを聞き続けたヨハンは、ニナになった。いや、ニナがヨハンとなった。彼の記憶の中では。 ヨハンはその記憶を、自らの物として記憶してしまったのだ。 ニナが体験したこと、見たものを、自らの記憶である、自らの体験であると、そう思いこんでしまった。 なまえのないかいぶつ。 ヨハンが立ち去ってから、ニナは、自ら手にした銃で、自らを撃とうとした。 ヨハンを怪物にしたのは私だ。幼き日に、彼に与えてしまった記憶こそ、ヨハンが怪物なったはじまりなのだ。 そのとき、ドクター・テンマが現れ、ニナを止めようとし…。 撃った記憶もない。撃たなかった記憶もない。 しかし、死んでいない。死なず、何処にいたのかと言えば、何処とも知れぬ部屋の中だ。 辺り一面が鏡と、モニターに覆われている。 あの山小屋ではない。もちろん病院等の施設でもない。 人が、人が、人が、ざわめき、うごめき、そこかしこに漂っている。 アナウンス。何者かが言う。『実験に協力して貰う』。 そして、今、此処だ。 深夜、と言える程に暗い時間帯。 明かりはほとんど無く、無人の街。 命の気配のない街並みを見れば、あまりドイツらしく思えない。些か色合いが濃く、鮮やかで、どちらかというと南の色調。 洒落た石張りの街路に、所々に鮮やかな緑の生け垣。 そしてニナが居るのは、その一角のカフェテリアの中だった。 足元に置かれているバッグを、あまり意識のはっきりしないまま開ける。 水と食料。いくつかの包み。手帳。 中を開くと、地図、名簿、マニュアル……。 何だ、これは? いったい何が起きているのか? "赤ん坊"や、チャペックの組織? いや、彼らにもはやこんな大きな力は残っていないはず。 まして、彼らの妄執は、こんな実験などを今更必要とはしていないはずだ。 既に、選別された怪物、彼らが王と掲げるべき人物、ヨハンは居るのだから。 分からない。何もかもが分からない。 分かるのは、名簿にある数人の名前。何より、兄、ヨハンの存在。 そして、手にしている、冷たい金属。 確認する。 それ、はしっかりと手に握られる。 それ、は死をもたらすものか。 それ、は助けをもたらすものか。 或いは。 足音がしたのは、そのときだ。 歩く、というより、走る。 目的があるのか、一直線に近づいてくる。 反射的に、ニナはカフェテリアの奥、カウンターの後ろに隠れる。 しかし視界は広く、全面ガラス張りの窓から、表の通りを見渡せる位置。 走る靴音は、確固としたリズムですぐに近づいてくる。 少女だった。 ニナよりも若い、まだローティーンの様に見える少女。 彼女は、こちらに気付いた風もなく、真っ直ぐに道を通り過ぎ、そのまま去っていった。 少女が走り去るのを見送って良かったのかどうか。 ニナ・フォルトナーの心には戸惑いが残っている。 こんな事態で、事前に「殺し合え」等と言われ、しかもその手段足る武器まで与えられている。 状況は知りたい。話もしたい。しかし、信頼に足るかどうかは、また別の話だ。 ニナは、走り抜けた少女を引き留める事を躊躇した。 それは単に、状況からくる恐れだけではない。 目。 迷い無く、一直線に走るあの少女の目。 まるで空洞のようなその目に。 無明の混沌を落とし込んだかのようなその目に。 言いようもない恐れを抱いたのだ。 ぼくをみて ぼくをみて ぼくのなかのかいぶつが こんなにおおきくなったよ 息が荒くなり、心拍数が上がっているのが自分でも解る。 と同時に、果たしてあの少女が本当に走り去ったのか。 それを確かめずには居られない。 一歩。さらに一歩。 ニナはゆっくり、そして慎重に歩を進め、カフェの開けた窓へと近づく。 そのとき、だった。 「pusy cat baby、仔猫ちゃん、どうしたいそんなこわぁ~い顔しちゃって?」 ニナは、反射的に引き金を引いた。 ◆◆◆ 「聞いたか?」 「ああ、聞こえたぞ、衛宮上級生」 拙い、と士郎は歯噛みする。 最初に聞こえたのは、高笑いだった。 笑い、というべきか、怪音声とでも言うべきか。 それが笑い声だと分かったのは、一度それを耳にしていたからだ。 最初に居た、あの部屋、あの空間で、アナウンスの声に異議申し立てをしていた男の声。 決して相容れぬ事のない響き。そう、"邪悪な"響きだった。 聞こえたのは微か。決して近くではないが、遠くもない。 このコロッセオの周辺、何れか近くに彼の男が存在しているかもしれない事にいやな予感がする。 士郎はめだかと視線を合わせ、確認し合う。 おそらく、と、おおよその見当をつけ、走り出した。 地図によるとこの辺りの市街地は放射状に街路が延びているが、細かい路地が多く複雑である。 下手に横道に逸れると、簡単に方向感覚を失い、迷いかねない。 広い道にあたるまで、直線で進むのが順当だろう、としたあたりで、今度は銃声と、ガラスの割れる音がした。 拙い、と士郎は歯噛みした。 音は、その横道の奥からだった。 二人がそこにたどり着いたとき、走り去る一つの影と、仰向けに横たわる男の姿があった。 角にあるカフェテラスの、通りに面した大きなガラス窓は割れて飛び散り、ここで何らかの問題が起きたであろう事は一目瞭然。 何らか? 違う。 殺し合いだ。 誰かがこの男を撃ち、逃げ去ったのだ。 士郎が走るより先に、めだかが駆け寄った。 紫のスーツ、緑の髪。遠目に見ても異様な風体。 しかし、近づく度に感じられるこの違和感は何だ? 大股に近寄る士郎の目に、白面痩躯で、異様に引きつったような口元の男の顔が見える。 その口が、奇妙に歪み、 「黒神、待っ……」 HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA! 笑った。 二人の前で、男はくるっと足を振り上げて、ばね仕掛けのようにぴょんと立ち上がる。 そのまま、踵で2回転ターンをして、軽くタップを踏んでから、バっ、と二人に向き直った。 「遅いじゃねぇか、善良なるポーイスカウト&ガールスカウトの諸君。 今のはなかなか良いシーンだったぜ? なんてったってこのジョーカー様が、何処の誰とも分からねぇ小娘に… Bang! Bang! 撃ち殺されるなんて名場面が見れたんだからな!」 そう言って、再び大声で笑う。 確かに、ジョーカーと名乗ったこの男のスーツの腹に、銃創と思える穴が空いている。 しかし、死んで居るどころか、血の一滴すら見えない。 「貴様、無事なのか?」 めだかは顔色も変えず問う。 距離が近い、と、士郎が危惧するが、意にも介さないようだ。 「無事ぃ?」 けたたましい笑い声をピタリと止め、白面の男は聞き返す。 「無事かぁ? だってェ!? おい、待て、待て、待て、待て、違うだろ? 今は、そうじゃねぇよ。 無事ぃ? 違うだろ、何言ってんだ?」 まくしたてる。 「笑うところだろうが!? まるで俺がハズしたみてーなリアクションとってんじゃねぇよ! 畜生、タイミングか!? おまえらが遅すぎたからか!?」 激しく怒鳴り出す。 先程までの躁状態とも言える高笑いと、一転した怒り様に、流石のめだかも眉根をしかめた。 士郎は再び警戒する。いや、警戒するというのは少し違う。むしろ、恐れというのに近いかも知れない。 危機や戦いに対する恐れ、ではない。士郎はそう言う場で怖じるタイプではない。 異質さ。噛み合わなさ。端的に言えば、狂気。 その片鱗への、畏怖。 ぴたり、と。またジョーカーの表情が止まる。 「はぁ~~~~~……。 やぁ~~~~~っぱなぁ~~~~~………」 溜息と共に、肩を落としてそう呟く。 「殺っちゃうっしかねぇなぁ~~~♪」 懐に、手を伸ばした。 士郎の認識よりも、めだかの速度は速かった。 厳密には、速いのではない。早い、のだ。 一つに、反応である。 ジョーカーが手を懐に入れるよりも、懐に手を入れようとする動きを、察知して対応した。 そしてもう一つは歩法だ。 それは剣道においては基本も基本の足運びであるが、それを黒神めだかの身体能力ですれば、ただの動きとはならない。 傍目の認識能力を、遙かに超える。 「貴様が無事なのは善哉。 だがその了見は頂けんぞ?」 めだかの左手が、ジョーカーの右手をがっしと掴み、動かない。 「…早いねぇ、お嬢ちゃん♪」 動かない、というより、動けないようだ。 ジョーカーの、痩せた、枯れ枝のような体躯で、この体勢を覆せるとも思えない。 ・ ・ ・ 「貴様も」 めだかが言葉を続ける。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「かつては純粋で冗談の好きな、愛らしい子どもであったに違いない」 突然の言葉に、士郎がやや面食らう。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「しかし不幸な環境と成育過程の愛情不足で、そのような不埒な言動をする捻れた性根に育ってしまったのだろう」 ジョーカーは口元を下げ、聞いている。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「私が、失われた幼年期の分、貴様に存分に付き合ってやろう」 言い切った。 士郎が、あまりの成り行きに言葉を失う。 常々、何かにつけてお人好しだと言われている自分ではあるが、この対応、この発言は、それにしても士郎の想定の範疇を超えていた。 だが。 「…なんで、ワカったんだ……?」 小さくか細い呟き。 「そうよ、俺ぁちっちぇえ頃からよ。いつも冗談を言っているようなガキだったさ」 ジョーカーの反応は、さらに士郎の想定の範囲を二重三重にも超えていた。 「貧乏暇無しとはよく言うが、俺のオヤジは違っていて、いつも飲んだくれちゃあオフクロや弟や、俺のことも何かってえとぶん殴る。 そりゃあヒデェもんさ。俺たちゃ青あざの無ェ日はなかったもんだ」 途方に暮れたような、何かを懐かしむような、不思議な表情を見せる。 「そんなオヤジが機嫌良くなるのは、俺が何か巧いギャグをやったときだけだ。 まあ、3回に2回はぶっ飛ばされたけどよ。でも、笑いってのは人を変える。俺ぁそう信じたね」 押さえられていた右手が、抵抗するでもなく力が抜けてゆく。 「けどな、あるときオヤジが、今までに無いくらいに怒って帰って来たんだよ。賭け事に負けたのか、仕事がまたクビになったのかぁ分からねぇ。 それでも、今まで以上にヤバいってのはすぐ分かったぜ」 視線が、めだかを越えた遠い空を彷徨っている。 「俺は、なんとかオヤジを笑わせよう、そうすりゃ機嫌も治るって、そう思って、ズボンのベルトをハズして、駆け寄りながら、ずでーっ…てな。 コケてみせたんだよ。こいつは、オヤジのお気に入りのギャグだった」 再び笑う。しかしそれは先程までの狂気に満ちたそれとは違う。まさに子どもの頃のような、あどけない微笑みだった。 「でも、その日は違った。それを見たオヤジは益々怒って、拳で俺をしたかに殴った。俺は意識を失って、気がついたら病院のベッドの上さ。 そんで、聞かされたんだよ。 オフクロと…ちっちゃなトミーが、オヤジに殴り殺されちまったって話をよ……」 その言葉が終わるかどうか。 めだかが、ビクリと痙攣した。 「おぉ~~~っと、動くなボーイスカウト」 駆け出しそうになる士郎を、ジョーカーが留める。 左手に、小さな銃に似た道具を持っていた。 「こいつは、えー…何て名前だったかな~~。 まあ名前なんてどうでもいいやな。 説明書きによるとな。 首輪に関しての機能を借り受けできるってーモノらしい」 ひらひらと手を振って、それを見せる。 「今この娘っ子に、電気ショックを与えたのも、その一つだ」 めだかは、立ったまま痙攣し、動けない。 「そんでこっちを押すと…」 士郎の頭に、最悪の予感が過ぎる。 「や、やめろ……!」 再び、めだかが激しく痙攣した。 「あ、同じボタン押しちまったぜ! 押すと電圧が上がる仕組みだな、こりゃ!」 おどけた口調で返す。 「ま、とにかく、よ」 軽やかな足取りで、半ばスキップをするように歩く。 「今、俺はいつでも娘っ子の首輪を爆発できるってわけだ。Boom,Boom,Boom! ってな」 ボタンを押すような、押さないような、そんな仕草を士郎へと見せつける。 「嘘をつけ…! そんな都合の良いもの…」 そんなものを主催者が渡してくるわけがない。 そう思う。 誰が考えても、これはそう考える。 そんなものがあっては、あまりに簡単すぎる。 「そうそう。そんなに都合は良かぁない。 まず、ターゲットの首輪をロックオンするのに、かなり近づかないといけねえ。 それと、1km離れれば、ボタンを押しても何ともならねぇ」 ロックオン。 そのために、敢えてめだかに攻撃するそぶりを見せて、近づかせたというのか? 「何れにせよ、今は"詰み"って状態だよなぁ~~~、娘っ子は~~~~」 歯噛みをする士郎。 ジョーカーの言うことが何処まで真実かは分からないが、今の情況は拙い。 迂闊にも、手には何も武器はなく、この距離を一気に詰めて、確実にあの装置を奪う、というのは、容易ではない。 「だが、今は押さない」 ジョーカーが、その装置を握ったまま、手をポケットにしまう。 いつでも押せる状態。しかし今は押さない、という。 「何故押さないか? さあ、考えろ。 A.俺様は実は凄く善人で、人殺しなんかしたくないから。 B.俺様は、美味しいものは一番最後に取っておく主義だから。 C.俺様は実は女の子には優しいから」 今度は真剣そうな、それでいて人を馬鹿にしたような表情を作りながら、続けて問う。 「D.………プロデューサーとして、おまえらに命令することがあるから」 ◆◆◆ 引き金を引いたのは、全くの事故だった。予期せぬ暴発。 殺意があってのものではない。 しかし、既にセーフティーロックを外して、いつでも撃てるように構えていた事に、言い訳は効かない。 「どう…しよう……」 何のために、あんな厳しい訓練をしてまで、銃の扱いを覚えたというのか。 これじゃまるで、始めて銃を手にしたずぶの素人ではないか。 自省をしている場合ではない。とにかく、この人の具合を確かめねば、と駆け寄ったそのとき、 「グフッ…」 男が、口元を押さえて咳き込んだ。 ニナは些かに混乱し、覗き込む程に近寄る。 「あ~~…だめだ、やっぱり俺は死ぬ、もうどうしようもない…これが俺の運命ってもんだ…」 「そんな…」 兄、ヨハンを殺すこと。怪物となり、ドイツ各地で人々を操り、多数の人間を殺し、破滅へと追いやってきたヨハンと自分の運命に、自ら決着をつけること。 それを心に決め、そのための訓練までした。 覚悟を決めていたはずだった。自分はこの手で、人を殺すのだ、兄を殺すのだと。 しかし、見も知らぬ誰かを、出会い頭に誤って殺すこと。 その覚悟までは、出来ていなかった。 「気にするな…お嬢ちゃん、こいつぁ事故だ、アンタが悪いんじゃねぇ…。俺はこうなる運命だったんだよ…」 顔を白く塗りたくった道化が、月明かりを浴びてそう囁く。 「だが…憐れな道化の頼みを、一つだけ聞いてくれ…」 ニナは、そのか細く小さな声に耳をば立てる。 「バットマン…あいつを探して、ここに連れてきてくれ……。憐れな道化が、此処で死んだと、伝えてくれ……」 「バットマン…そいつを探し出して、コロッセオまで連れてこい」 士郎に向かい、そう言い放つ。 「誰だ、それは…?」 「ん? ん? ん~~~? 俺が思うに、そいつはおまえらの同類だ。 頭がイカレていて、何かと他人の世話を焼いて、イチイチ首を突っ込んでは、物事をつまらなくしやがる。 この俺が! 最高のショーを計画して! 盛大な笑い死にパーティーをセッテイングしても! あの野郎はノコノコ現れちゃあ、全部ぶちこわしにするのサ! HA! 優れたコメディアンってのは、いつだって洒落の分からねぇ野郎に邪魔されるもんなんだよ! ええ、そうだろう?」 士郎はこの言葉の意味を、素早く正確に理解した。 つまりバットマンというのは、正義の味方なのだ。 「その…人を探すのね? けど、でも、あなたも…」 助けなければ。この男はまだ死んでいない。なんとか、なんとか出来るかもしれない。 傷口を確かめようと、手を伸ばすが、止められる。 「足音が…聞こえる。銃声を聞きつけて、誰かが来る…。 こんな…ところを見られたら…お嬢ちゃんが危ない……。 ここは……ひとまず………」 ニナの脳裏に、先程の少女のことが過ぎった。 まるで空洞のような目をした少女。 無明の混沌を落とし込んだかのような目をした少女。 その一瞬の躊躇、その一瞬の逡巡に、さらに道化の言葉が滑り込む。 「お嬢ちゃんも、逢いたいヤツはいるだろ?」 ◆◆◆ 軽快に、ダンスのステップを踏むように、道化は屋根の上を歩く。 楽しげな、或いは今にも鼻歌でも歌い出しそうな風情だ。 「バァ~ッツ! 楽しいなァ、ええ、楽しいじゃねぇかよ、このイカレたゲームも、なかなかよ」 そう囁くジョーカーは、腹のあたりを軽く撫でさする。 けばけばの原色、色鮮やかな服の内側にあるのは、赤い胴当て。 ジョーカーの支給品の一つであったが、ジョーカーがこれを着込んだ最大の理由は、防弾防刃耐火性能を求めて、ではない。 これが、バットマンのサイドキック、ロビンのものだという点だ。 ロビンのチュニックを着込んでバットマンに見せびらかして、からかってやろうという、それだけの理由だった。 ただ思いの外、早いうちに、本来の役目を果たしたのだが。 そして、もう一つの支給品。 『カーラーコントローラー』と書かれていた、小さな装置。 首輪に関する一部権限を貸し与えられるというもの。 これが、黒神めだかの首輪に強烈な電気ショックを与えたものだ。 ただし、ジョーカーが士郎達に話した説明には、嘘がある。 ひとつは、これには首輪を爆発をさせる機能は、ない。 この装置が首輪を通じて出来る事は、3つある。 一つは、「首輪を4つまで、ロックオン出来ること」 逆に言うと、ロックオン出来ていない首輪に関しては、何も出来ない。 士郎にした説明のうち、「ロックオンするためにはかなり近づかなければならない」というのは本当だ。 ロックオンボタンを押した際に、接近して、きちんと方向を合わせておかないと、信号が届かない。 もう一つが、実際に使って見せた、「首輪の持ち主に強烈な電撃を浴びせる」 事だが、これに関しても嘘をついた。 実際には、1kmの射程範囲ではではない。 これもまた、ロックオン同様、数メートル程の近距離である必要があるのだ。 従って、この装置を使って誰かを殺そうとする場合、まずかなり近くに寄ってロックオンをし、さらには電撃でショックを与え、とどめに射撃武器を使う、という、非常に面倒くさい手順が必要になる。 実は一番有用な使い道は、最後の一つなのだ。 トレーサー機能。 ロックオンした首輪の持ち主がその時点で何処に居るかを追跡出来、さらには心拍数等の身体データを参照したりするなど、様々な情報を得られる。 駆けつけたときの二人の反応から、ジョーカーは黒神めだかと衛宮士郎が、「ヒーロー」側の人間だと察知した。 ならば、この装置を試してみるのには丁度良い。 案の定、それは当たった。 めだか本人や、同行していた士郎が、厄介なスーパーパワーを持っていたり、同行者の生死などおかまいなし、という手合いであったら逃げるしかなかったが、結果としてはおおむね問題なし。 このゲームをディレクションするのに相応しいキャストだったようだ。 先に銃を暴発させたニナに対しては、「自分の死をバットマンに伝えて欲しい」と伝言をした。 めだかと士郎には、「コロッセオで決着をつけるように呼び出せ」と伝えた。 コロッセオ。 古代ローマの闘技場を摸した巨大建築物。 こんな面白げなものが、真ん中にあるのだから、利用しない手はない。 いや、こここそ、自分がプロデュースする殺戮ショーのステージに相応しいではないか。 ジョーカーはそうも考える。 色んな奴らに、色んな嘘を吹き込んで、バットマンや、或いはバットマンの様なヒーロー気取りと、悪党共を一カ所に集めてやろう、と。 そしたら、奴らがどんな間抜けなアドリブを見せてくれるのだろうか? と。 仕込みに仕込んだギャグも良いが、時には即興のリズムに乗せたステージも悪くはない。 勿論自分なりの仕込みを考えてはおきたい。おきたいが、それはそれ。何よりもキャスティングも重要だ。 カーラーコントローラーに表示される情報を見る。 名前は黒神めだか。ジャパニーズのティーンエイジャー。 一緒にいた男の方はロックオンしていないため、情報は見れない。 しかし、手に取るように分かる。 お人好しの正義漢。殺し合い等という舞台に、似つかわしくない連中で―――だからこそ、是非ともキャスティングしたい連中。 ジョーカーは月を見上げて、高らかに笑う。 「ライツ! カメラ! アクション! 悪くねぇ、全然悪くねぇぜ、このショーの幕開けは」 ◆◆◆ ニナは走っている。 何処とも目当てはなく、ただ闇雲に走り続けている。 混乱と恐慌と、疑念。 ヨハンと会い、そして殺そうとするが適わず。 自分を撃ち、死のうとしたが、それも適わず。 いつの間にか見知らぬ街に連れてこられ、誤って人を撃ち殺してしまった。 彼は本当に死んだのだろうか。 本当にヨハンはこの場所にいるのだろうか。 ドクター・テンマに逢わなければ。 バットマンを探さなくては。 あの少女はいったい何者で、何を目指していたのだろうか。 駆けつけようとしていた足音の主から逃げて良かったのだろうか。 あまりに多くの事が立て続けに起き、あまりに多くの事が変わってしまった。 ニナは走り続ける。 何処とも目当てはなく、ただ暗闇の奥、さらに奥へと向かって。 黒神めだかは、ただそこに立ち続けていた。 ジョーカーは二人に「命令」を与えると、今度は右手に持った奇妙な銃からワイヤーを発射し、それを使って近くの建物の屋根へと去っていった。 甲高い笑い声だけを残し。 「黒神…」 声を掛ける士郎に、力はない。 己の迂闊、己の無力故、彼の危険な男をみすみす逃がすことしかできなかった。 これが、自分だけの事であれば良かった、とは思う。 自分の首輪を爆破させると脅されたのであれば、まだやりようはあった。 しかし、めだかの命を、一か八かの賭けに使うことは出来ない。 「……衛宮…上級生」 近寄るが、めだかの吐き出す声からは、それでも恐れや不安の色はない。 「私は、怒っているぞ……」 あれほどの、傍目に見ても強烈な電撃を浴びせられても、めだかは悲鳴も上げなければ膝をつきもしなかった。 彼女の芯にある炎が、彼女を屈させなかったのだ。 しかし……。 ジョーカーの弁によれば、彼の男の1km以内にいれば、めだかはいつでも殺されてしまう。 また、もう一つ、二人がここに到着する前に立ち去った人物が居たことも気に掛かる。 結果、ジョーカーは銃弾を受けても尚死んではいないバケモノだったが、おそらくは彼を殺そうとして銃を撃った者も又、この近くに居るかもしれない。 士郎も、めだかも、この奇怪な実験に呼び出され、初めて出会った者同士が共に正義を求める人間だったから良かったものの、すぐ側には同様に、銃で人を殺そうとする者、それを受けても死なず、またさらには首輪を爆発させる装置で人を操ろうとする者も居たのだ。 ジョーカーによる「ロックオン」。 銃を撃った人影。 探すべきバットマンという「正義のヒーロー」。 行動に起こさねばならない。 しかし、気丈に振る舞っているめだかではあるが、あれだけの電撃を浴びて、体力も消耗しているはずだし、何より自分達の準備が不足していたのも感じる。 いずれにせよ、二人はただ暗闇の奥、さらに奥へと向かって、足を踏み出さねばならない。 【E-6/市街・屋根の上:深夜】 【ジョーカー@バットマン】 [属性]:悪(Set) [状態]:健康 [装備]:アンカーガン、ロビンのチュニック [道具]:基本支給品、カーラーコントローラー(1/4ロックオン済み) [思考・状況] 基本行動方針:このゲームをとびっきりのジョークにプロデュースする。 1:とりあえずゴッサムタワーにでも向かう。 2:他に面白そうなヤツがいたらちょっかいをかけて、「バットマンをコロッセオにおびき出す伝言」をしてみる。 3:バッツ(バットマン)をからかって遊ぶ。 4:面白そうな、使えそうなヤツは、ロックオンしてみる。 [備考] ※黒神めだかを「ロックオン」済み。 ※ロビンのチュニック@バットマン バットマンの相棒、ロビンの防具。 ケブラー繊維を用いた三重構造の防弾仕様で、表面は優れた耐火性を誇るノメックス生地。 ※カーラーコントローラー@オリジナル 近距離にて装置を向け、ロックオンボタンを押すことで、首輪を4つまで、「ロックオン」する事が出来る。 「ロックオン」した首輪の持ち主に関して、現在地や名前その他のプロフィール、健康状態など、装置で様々な情報が確認できる。 近距離において、その首輪の持ち主を一時的に行動不能に出来るだけの電撃(或いは他の何か)を浴びせることが出来る。 【E-6/市街・路地裏:深夜】 【ニナ・フォルトナー@MONSTER】 [属性]:その他(Isi) [状態]:健康、混乱 [装備]:ハンドガン [道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2 [思考・状況] 基本行動方針: 1:落ち着く 【E-6/市街・カフェテリア前:深夜】 【黒神めだか@めだかボックス】 [属性]:正義(Hor) [状態]:健康、電撃による体力の消耗 [装備]: [道具]:基本支給品、不明支給品1~3 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを止める 1:衛宮上級生と行動を共にする 2:ジョーカーを追うべきか? 謎の人影を確認すべきか? バットマンを探すべきか? [備考] ※第37箱にて、宗像形と別れた直後からの参戦です。 ※ジョーカーの持つ装置により、「ロックオン」されているため、現在地他多くの情報が筒抜けになっていますが、本人は気付いていません。 ※ジョーカーの持つ装置により、「ロックオン」されているため、1kmの範囲内では、ジョーカーによって電撃、または首輪の爆発をさせられる、と聞かされています。 【衛宮士郎@Fate/stay night】 [属性]:正義(Hor) [状態]:健康、若干の困惑 [装備]: [道具]:基本支給品、不明支給品1~3 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを止める 1:めだかと行動を共にする 2:ジョーカーを追うべきか? 謎の人影を確認すべきか? バットマンを探すべきか? [備考] ※参戦時期は後続の書き手さんにお任せします。 時系列順で読む Back 20世紀中年 Next 悪ノ王 投下順で読む Back 20世紀中年 Next 悪ノ王 宣戦布告だ 黒神めだか 理性と感情の差異 衛宮士郎 Crazy Wonderland ジョーカー 王と道化師 実験開始 ニナ・フォルトナー 記憶の欠片
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DQⅦ Ⅶにのみ登場する呪文。【マジャスティス】の上位呪文。消費MPは20。 敵味方全員の魔法効果を消し去り、以降1~2ターンは全ての呪文を無効化する。 要するに呪文版【あやしいきり】である。 かなり習得方法が特徴的な呪文。 まずは現代の【大神殿】で【大神官】の墓を見つけ、墓碑に刻まれたマジャスティスを覚える。 その後過去の大神殿に行き、マジャスティスを研究している大神官に現代で完成していたマジャスティスを見せる。 そして現代に戻ると墓碑の内容が変わっており、ギガジャティスを習得することが出来る。 過去と現代を飛び回るⅦならではのイベントだ。 残念ながらギガジャティスを見せることは出来ないので、それ以上進化することは無い。 やはりマジャスティス同様、消費MPが高いため敬遠される傾向にある。 マジャスティスにはない魔法封印は一見使えそうだが、1~2ターンでは短すぎるためやはり使われない。 しかも使い所を間違えれば自分の首を絞めるというリスク付き。 更にどう考えてもドラゴンクエストには不似合いなネーミングから、反感の声も少なくない。 なお本来は「ギガジャスティス」だったが、字数制限のため「ス」が抜けてこのようになった模様。
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ニルシャスティ(ニル・シャスティ) インド神話の家庭の守護女神シャスティの一人。 この女神を祀る日には禁欲と断食を行う。